遺伝子検査では
- りんご型
- 洋ナシ形
- バナナ型
など、様々なタイプの太り方を調べることが可能です。
今回は表面上では、太りづらいと言われてる
バナナ型について解説したいと思います。
バナナ型肥満とは?
バナナ型とは肥満の一種のことです。
バナナと聞けばほっそりした印象ですので、肥満体型はイメージしませんよね?
実際バナナ型の人は若い頃は基礎代謝が高く、
太ろうとしても太れないと言ってもよいほど、脂肪がつきにくい体質をしています。
他方では筋肉も付きにくいという特徴があります。
これは「ベータ2アドレナリン受容体遺伝子(β2AR)」
という遺伝子の働きです。
- 腹部周りに脂肪がつきやすいリンゴ型
- 腿周りに脂肪がつきやすい洋ナシ型
の人からすれば非常に羨ましい性質です。
しかし、残念ながらこの遺伝子は若年期を過ぎると急激に代謝が低下するのです。
そのためこの遺伝子を持つ人は、若い頃と同じ食生活を送っているとどんどん脂肪がついていきます。
こうした人をバナナ型肥満と呼びます。
バナナ型の太り方
バナナ型が太り始めるのは三十代半ば程です。
これくらいの時期から代謝が急激に低下し始めます。
大抵の場合お腹周りに脂肪がつき始めます。
他の部分はほっそりしているのに、お腹だけぽっこりと出っ張っている人は
バナナ型の可能性が高いと言えます。
またバナナ型の一番の問題点は基礎代謝の低さです。
基礎代謝自体が低いので
他の人と同じ運動をしても消費カロリーは少なくなります。
当然脂肪も落ちにくいのです。
そもそもダイエットに不向きな体質なのです。
若い頃は羨ましがられるバナナ型ですが、こうなるとむしろリンゴ型や洋ナシ型の方が痩せやすいということになります。
従って、まずバナナ型の人は筋肉を付けて基礎代謝を上げることが必要になります。
軽いジョギングなどの有酸素運動では不十分で、筋トレなどの無酸素運動が必要となるのです。
バナナ型の女性に効果的なプロテインの種類と効果
さて筋肉を付けることが必要ということが明らかになりました。
筋肉を付けるにはプロテインの助けを借りるべきでしょう。
筋肉の付きにくいバナナ型の人なら尚更です。
女性の方はプロテインと聞くと抵抗を感じたり、薬に頼っているようで何か不健康な印象を受けるかもしれません。
しかしプロテインとは簡単に言えば単なる吸収のよいタンパク質に過ぎません。
ササミや鶏胸肉よりも効率よくたんぱく質を補給出来る。
要はそれだけの話です。
さて、プロテインも目的に合わせて選ばなくてはなりません。
プロテインは主に
- ホエイ
- カゼイン
- ソイ
の三種に別れます。
ホエイとカゼインは牛乳を主成分としています。両者の違いは吸収の早さです。
ホエイは水溶性で吸収が早く、カゼインは不溶性で吸収が遅いことが特徴です。
ソイはその名の通り大豆が主成分です。
こちらは女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが含まれているので、
美容効果もあります。
プロテインの効果的な飲み方
バナナ型の女性は、これらのプロテインを自分の体質や体調に合わせて、上手く併用していくことが大事です。
バナナ型の人はとにかく筋肉を付けることが必要なので、そのためには
吸収のよいホエイが最適です。
筋トレなどで傷ついた筋肉を素早く修復することが出来ます。
またカゼインは、吸収が遅いゆえに満腹感を維持することが出来ます。
筋トレというのは辛いものです。
痩せづらいバナナ型の人にとっては尚更です。
休みの日も必要になってくるでしょう。
そうした時にはカゼインがおすすめです。
間食も押さえられますし、たんぱく質なので太る心配もありません。
最後にソイです。これは女性という点に関して言えば最も適していると言えるのですが、
バナナ型となるとそう単純にはいきません。
筋肉を付けるためには上述のようにホエイがおすすめだからです。
ソイもまたトレーニングが休みの日などに体の調整として飲むのがよいでしょう。
まとめ
では最後にもう一度ポイントをまとめておきましょう。
- バナナ型の人は三十代半ばから太りやすくなる
- バナナ型の人は筋肉が付きにくく、基礎代謝が低い
- 基礎代謝を上げるために筋肉を付ける必要があり、そのためにはプロテインを上手く活用するとよい。
最もこうしたことは太ってしまった場合のことです。
バナナ型遺伝子を持つ人が皆、年を取るにつれ肥満になるという訳ではありません。
太りやすくなるということを知っていれば、食生活に注意することも出来ます。
若い頃から運動して筋肉を付けておけば影響も少なくなります。
筋トレは大変でしょうが、中年になって必死にトレーニングするよりはずっと楽なはずです。
日頃から楽しめる範囲で運動して健康的な体を作っておくことが重要です。