ウォーキングダイエットは人気ですが、
ただ適当に歩いているだけでは
同じ時間を使うにしても勿体ないです。
そこで気にして頂きたいのが、
「運動するなら効果的なのは食前?食後?」です。
もくじ
「食前の運動は太る」と言われている理由
「食前の運動は太る」とよく耳にするかと思いますが、確かに一理あります。
人間の身体は、運動をしてエネルギーを消費したあとは、
身体の筋肉組織などの回復のために、通常よりも多く積極的に栄養を取り込もうとします。
そこでもし、例えば甘いものや糖質を多く含む食べ物を食べると、
通常よりも余計に栄養を身体が蓄積してしまい、結果的に太ることに繋がります。
また、運動後は単純に食欲も増進されるため、
普段よりも多く食べすぎてしまうことも、太るの要因の一つであると考えられます。
食後は何分時間をあけてから運動すべき?
食後に運動をする場合は、3時間は間隔をあけるのが理想です。
胃の中で活発に食べ物を消化する時間は約3時間と言われています。
食べ物の消化というのは、私たちが考えている以上にエネルギーを使用するのです。
人間のエネルギー量の40%を消化中に費やすとも言われているのです。
つまり、食べた後すぐは、エネルギーを多く消化に集中しているため、そこで激しい運動をしたら
身体も通常よりうまく動かず、効率の悪い運動になってしまいます。
毎日の貴重な時間を、運動にあてるのですから、
しっかりと効率よく身体とエネルギーを使って、
より高い効果をあげられるよう食事のタイミングを考慮しながら運動するのが理想です。
また食べた後すぐの運動は、気分が悪くなったり吐き気を催すこともあるので、
その点も注意が必要です。
ウォーキングダイエットするなら食前が効果的
ウォーキングダイエットするなら、食前が効果的です。
最初に「食前の運動は太る」と書いたように、
運動後の食事は、身体が積極的に栄養を取り入れようとするので、
- 何を食べるか
- どのくらい食べるか
ということに十分注意を払う必要がありますが、
ウォーキングで脂肪を燃焼して効果的なダイエットをしたいという場合は、
食前、しかも朝ごはん前の早朝ウォーキングが理想です。
その理由は、
例えば前日の夜8時に夕食を食べたとして、翌朝6時にウォーキングをするとすれば、
10時間は何も食べていないということになり、胃の中は空っぽです。
この状態で運動をすると、
胃の中が空っぽなので、身体についている脂肪を積極的に燃焼しようとするのです。
さらに例えるなら、
ボクサーが減量期に早朝ランニングをするのは、脂肪燃焼効果が高い時間だからという理由もあります。
ウォーキングはランニングに比べ激しくはないので、
空腹状態でも無理のない程度に続けられる事でしょう。
筋トレダイエットするなら食前が圧倒的に効果あり
筋トレダイエットをする場合は、食前のほうが圧倒的に効果があります。
筋トレダイエットというのは、筋力をつける事で基礎代謝をあげ、太りにくい体づくりをする事が目的です。
例えば同じ体重50kgの人が2人いたとします。
- 一人は脂肪が多くて50kg
- もう一人は筋肉がついていて50kgであれば
筋肉がついている50kgの人のほうが圧倒的に太りにくいのです、
なぜなら筋肉というのは、ついているだけでエネルギーを消費してくれるのです。
ですので大事なのは筋トレをして効果的に筋肉をつけることです。
何度も書きますが、
運動後は、身体が疲労した筋肉組織を回復、強化するため、栄養を積極的に取り込もうとします。
ここで筋肉を作るタンパク質をしっかりとる事が大事なのです。
ですので食前に筋トレをして、そのあとはしっかりタンパク質をとり、効果的に筋肉をつけましょう。
血糖値を下げやすいのは食後
血糖値を運動で下げるのを目的とするならば、
食後30〜60分後に軽いウォーキングをするのが良いでしょう。
食事によって糖質を摂取すると私たちの血糖値が上昇します。
血糖値が上がると、私たちの身体は血糖値を下げるために
「インスリン」
という成分を分泌し、体内の糖質を脂肪にすることで血糖値のさらなる上昇を抑えようとします。
これが肥満の原因となります。
これを防ぐ効果がある運動が、有酸素運動であるウォーキングです。
無酸素運動の筋トレや、有酸素運動だけど激しいランニングですと、
食後30分には効果が薄いので、するべきではありません。
ウォーキングであれば、有酸素運動でかつ比較的軽い運動なので、血糖値を下げるのに効果的でしょう。
しかし、血糖値に関しては、運動よりも食事内容をしっかりと見直すことが最も大事で、効果的です。
まとめ
食前の運動は太ると思われがちですが、
ウォーキングなどの運動ダイエットの効果をより引き立てるには、
食前の運動がおすすめです。
ただし、食前の運動は、食事管理をしっかり行わないと、
太る可能性も大いに秘めているので注意が必要です。
食事後のウォーキングなどの有酸素運動は、血糖値を下げるには効果的です。
ベストなやり方としては、
早朝のウォーキングに加えて、運動後の食事はゆっくり食べ、食べ過ぎないことが基本の形でしょう。