食べる量を減らすダイエットが痩せない…食事制限で太る理由とは

 

テツ

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痩せたいから!!

とりあえず食べる量を減らして

ダイエットをしようと考えるのは、

とても危険な考えです。

これは、「摂取カロリーを消費カロリーよりも抑えれば痩せていくはず」

と単純に考えるからでしょう。

 

食べる量を減らすダイエットが痩せない!むしろ太る

普段に比べて食べる量が極端に少なくなってしまうと、

筋肉を作るタンパク質が、食事から十分に摂取できなくなってしまいます。

そうなると作られるタンパク質が減り、

分解されて無くなっていく筋肉の方が多くなるので、体全体の筋肉量が減ってしまいます。

筋肉量が減ると代謝が低下するため、寝ていても消費するエネルギーが少なくなり、痩せにくくなってしまいます。

他にも、食事の量が少な過ぎる事で身体は飢餓状態に陥ります。

その為、次に摂取する食べ物を何とか身体に蓄えておこうとするので、

脂肪を燃焼させるリパーゼの働きが鈍ってしまうのです。

すると、食事を減らしてるのに、少し食べただけでも太るようになってしまいます。

食事量を減らすダイエットが、便秘に繋がる理由

食事量を減らすダイエットをしていると、便秘になってしまう事はよくあります。

これは、食事量が少ないことによって、便の量が少なくなるからです。

普段身体の中で作られる便は、

腸を移動しながら腸壁を刺激することによって、さらに移動して最終的に身体から排出されていきます。

しかし、食事量が少なくて便の大きさが小さいと、

腸壁へぶつからないので、刺激する事が出来なく腸を移動するスピードが落ちてしまいます。

そうなると、排出されるまでに時間がかかってしまい、便秘になります。

また、絶対的な食事の量が少ない事で、結果として摂取出来ている食物繊維も減ってしまいます。

それも腸に刺激が与えられなくて便秘となる原因の一つになっています。

「食べる量を減らすと胃が小さくなる」はウソ

食べる量を減らし、それに慣れてくると

胃が小さくなったような気がする事があります。

しかし、胃は空腹時の大きさが最も小さくて縮んでいて、

大体100ml程度です。

ダイエットしても決してそれより小さくなる事はありません。

胃は、筋肉で出来ている風船のような状態になっている為、

食事をする事で何倍にも膨らみます。

限界まで食べると25倍まで膨らむことさえあると言いますが、

空腹時の状態が最小で、それより小さくはなりません。

胃が小さくなったと思うのは、ダイエットにより食事を減らす事で

その少ない食事の量に脳が慣れてしまう事による「勘違い」なのです。

脳が少ない食事の量に慣れてしまい、もう十分食べたと満腹感を感じるんです。

それを胃が満杯になったから満腹感を感じたと錯覚するのですね。

食事量を減らすコツ

食べる量を減らしてダイエットをするコツは、極端にやり過ぎない事です。

例えば、急激に極端に食事量を減らさなければ

筋肉はそんなに落ちてしまうことはありません。

筋肉が落ちるような食事制限はやり過ぎなのです。

筋肉が落ちなければ代謝も悪くならないので

痩せにくくなる事はありません。

また、便秘になると余計な物をお腹に溜め込んでしまうため

ダイエットには大敵です。

食事の内容を見直して、量は多少減らすにしても

水溶性の食物繊維をたっぷり摂取できるメニューに変えるのがおススメです。

食物繊維なら、お腹の中で膨らむので満腹感を感じやすいですし、

食事の量を減らしても物足りなさを感じ辛くなるでしょう。

また、ゆっくり噛んで時間をかけて食べる事です。

食事を始めて20分は、血糖値の上昇を満腹中枢が感知しません。

その20分の間には、満腹感を感じないために早食いの人は必要以上に食べてしまうのです。

まとめ

結論として、「痩せたい」と言っても、

食事の量をただやみくもに減らせば痩せるわけではないという事です。

短期間であれば、食事を減らす事によって多少の効果を感じる事が出来るかもしれませんが、

それはリバウンドしやすいダイエットとなります。

ダイエットをリバウンドなく長続きさせる為にも、

食事の量を減らすダイエットは代謝の低下防止が必須です。

必要な量のタンパク質、適度な糖質を摂取した上で

食事の総量を減らす事が痩せやすいカラダ作りには望ましいのです。